『星空ホールへおいでよ♪』

椿さん、俺……リクエストしていいですか？

り、りくえすと？

はい！椿さんに冷たい感じの低音声で言ってほしいセリフです！

うっ……いや、それは……ちょっと……

ひとつめはですねー……（にやにや）

（誰か……助けてください……！）

こらーーー！麗音！

！！！！

あ……リコ……！

おー！椿、大丈夫か？助けに来たぞ！

どうして……

斉藤から聞いて、嫌な予感がしたんだ！だから走って来た。ボクは間に合ったか？

は、はい。ありがとうございますっ

麗音！　おまえ！ピュアになれといっただろう！また椿に卑わいなこと、ねだってたのか！？

え、いや。リコ、そこまでは……

そうだ！俺は少し罵ってほしかっただけだ！できればあと踏んで欲しかった！

おまえ、ホントキモイな……

椿、もういい。ボクがかわるから。それに今回はボクの紹介の回だからな！

ありがとうございます。それではよろしくお願い致します。失礼します

おー！　お疲れ！

椿、一礼して足早に去る

あああああああ！椿さぁぁぁああん！

麗音！おまえは残って、ボクの紹介を手伝うんだ！

……うぅ……椿さん……

さあ、はりきっていくぞ！

おっす！　主！　リコだ。今日はよろしくな！

じゃあ、リコの身長は？

１６０センチだ！意外に高いとよく言われる

ああ、まあ。そんな格好してるわりには高いかもだな

ひとこと余計だぞ、麗音！

悪い。それじゃあ、リコが仲よくしてる楽器って誰になるんだ？よく話してる相手とか

春一とかトラとか、エルとか……かな。アリスともよく話すぞ！

逆にあまり話さないのは？

うーん。会えば誰とでも話すけどなー。話が変な方向に行くのは、ユリウスと斉藤が一緒にいるときだな

あの２人はもっとピュアになったほうがいいな、うん！

そんなリコのイメージは、俺の中で『ハムスター』だ！

え……なんで『ハム』さん？

小さくて可愛くて……あと色的に

かわいいっていうな！あと容姿で決めるな！

でもイメージっていうのは、そういうものだろう？

「確かに……。すまない。ちょっとムっとしてしまった

さすがリコくん。自分の非は認めて、潔く謝るところ、カッコイイです

……！　ユリウス様！！

お、おまえ……！なんでここにいる！？というか、いつからいた！？

リコくんがかっこよく椿くんを助けるところからです

っていうことは。椿が困ってるところを黙ってみてたってことか？

いえ。リコくんに付いてきたので、そこは見てませんね

最初からボクのうしろにいたのか！？声かけろよ！　怖いぞ、おまえ！

すみません。黙って見つめていて

言い方が気になるが、まあいい。今度から声かけろよ！

はい

……ユリウス様……！今日もイイエロ圧を感じます！

ありがとうございます。麗音くん。君も素敵な香りを放ってると思いますよ

ありがとうございます！！

なんだよ、その挨拶……。エロ圧とか香りとか意味わからん

リコくんは今日もカッコイイですよ

ついでみたいに言うな。あと別に言ってほしいとは頼んでないぞ、ボクは

すみません。でも『愛』は感じあってこそ、なんです。だからどんな言葉であれ、交わし合っていきましょう？ああでも、物理的に愛を感じたいのであればおつきあいしますけれど

ひゃぁん！

変な声を出すな！　麗音！ユリウスも変な言い回しをするな！あー、もう！　みんなまとめてピュアになれ！春一やエルを見習え！

リコ……

な、なんだ。いきなり真剣な目で……

春一は意外にエロいぞ

真剣な目して言うことか！それは！

そうですか。春くんはエッチなんですね

麗音のいうことを信じるな！ユリウス！　春一はピュアだ！麗音はきっと脳内で勝手に決めつけてるだけだ！

ふふふ。春くんのために必死になるリコくん、かっこいいですね。惚れてしまいます

……はあ。終わらないな。おまえらと話してると

よっし！　切り替えよう！

主、すまない。会話の途中だがこのあたりで『バイバイ』だ

ホントごめんな？でも主のこと、ボクはいつでも想ってるからな！

次は……ユリウスの紹介になるが……

はい。僕の紹介の回ですね

大人ムードな回ですね。俺、がんばりま――

麗音は参加禁止な！

！！

ユリウスとボクと春一とトラでやる！

だから、主！　安心してくれ！エロをピュアで囲むからな！それじゃあ、おやすみ！

おやすみなさいませ、イイ夜をお過ごしください、ご主人様

夢の中でもあなたの熱い吐息を感じられると嬉しいです……

俺はマスターの指先の熱と圧を思い出して、昂ぶりつつ夜を過ごします！

……指圧ってことか？

違う！

ふふふ